1954-04-19 第19回国会 参議院 農林委員会 第26号
従つて折角規定した養蚕価格、生糸価格等を、まあ私は糸の価格というよりは、いろいろ工夫せられて糸価安定法等を作つて輸出を増大するという取計らいをしておられるそのこと自身が総崩れになつて、非常な糸価の下落をみて、生産農民が、繭の生産者が非常な迷惑をこうむりはせんかという、こういうようなことが懸念せられるのでありますが、この点に関して蚕糸局長はどう見通しを付けておられるか。
従つて折角規定した養蚕価格、生糸価格等を、まあ私は糸の価格というよりは、いろいろ工夫せられて糸価安定法等を作つて輸出を増大するという取計らいをしておられるそのこと自身が総崩れになつて、非常な糸価の下落をみて、生産農民が、繭の生産者が非常な迷惑をこうむりはせんかという、こういうようなことが懸念せられるのでありますが、この点に関して蚕糸局長はどう見通しを付けておられるか。
それを全購連に持たせなくても、需給バランスを作つて輸出可能分は幾らかという数字を出す場合には、内需の保留分というものは中に入れておかないとあなたたちは責任が持てないのじやないか。議論しているのじやない。過燐酸はどうです。そういうような計算の仕方をしているから、ちよつと一、二売惜しみをされたり、又思惑をされるとすぐに異常な相場が出るのでしよう。それを言つているのです。
○鈴木一君 この法案を見ておりますと、メーカーのほうが勝手に赤字だ赤字だという宣伝をして、そうして輸出会社を作つて、輸出会社のほうは今のようなコストであつたら将来五年間で、この間聞いたら十五ドル下るというお話ですけれども、私ドイツだつて、イタリーだつてもつともつと国際競争に勝つために合理化するでしよう、結局この会社は赤字が必ず出るだろうと思うのです。
輸出部門につきましては、先ほど当委員会で御審議願いまして、可決に相成りました輸出取引法案とでも申しましようか、輸出業者の組合を作つて輸出に関する一つの秩序を立てて行くという法律に相成つて参ります。
この点につきましては御承知の通り六月二十五日に輸出外貨優先使用制——リテンシヨン・プランというものを作つて、輸出業者は輸出商品の種類によりまして、三%若しくは六%、最高のものは一〇%でありますが、こういう金額、例えば百万ドル輸出した場合に商品により、三万ドル、或いは六万ドル、或いは十万ドルを輸出業者若しくはメーカーというものがこれを使い得ることになるわけであります。
過去の我が國の貿易は商社の努力も非常にありましたけれども、労働力の犠牲において安價な品を作つて輸出して、そうして隆盛を來したのでありますけれども、現在はこの労働者の犠牲というより労働力の犠牲によつて振興を図ることはできない。
自然には決まつておるのでありますけれども、手工業一点張りで行くような工業或いは手工業を主といたしまして、それに機械力を補助とするといつたような仕事、この研究によりまして私の希望いたしますことは、從來のごときものを作つて輸出するというようなことではなくして、新らしく何か日本から輸出商品を発見しなければならんということに非常な努力をすべきじやないか、こう考えます。